「A45 AMGを手放したい」「今の買取相場を確認したい」「どうすれば高く売れるか知りたい」――そんな方のために、A45 AMG(メルセデス・ベンツAクラスAMG仕様)の買取相場を、年式・走行距離別に整理し、相場が変動する理由、高く売るための具体的なコツまで、専門的な観点から解説します。
1.導入文
高性能なハッチバック/ホットハッチとして人気を集めるA45 AMG。日本国内でも高い注目を集めており、これを売却・買取に出す際には「どの程度の価格になるのか」「どんな条件で値段が変わるのか」が気になるところです。特に「A45 AMG 買取相場」「A45 AMG 年式別 査定」「A45 AMG 走行距離 買取」などのキーワードで検索されることが多く、売却検討時には“相場を知ること”がまず第一です。
そこで本記事では、まずA45 AMGの特徴を整理し、その上で年式・走行距離別の実際の買取相場一覧を提示します。さらに、なぜ相場が変動するのかを解説し、最後に「どうすればA45 AMGを高く売れるか」というコツをまとめて、買取・売却を検討しているオーナー様に価値ある情報をご提供します。
※本記事のデータは、複数の買取・査定サイトの最新情報をもとにしています。実際の査定額とは異なる可能性がありますが、全国平均的な傾向として参考にして頂けます。
2.A45 AMGの特徴
A45 AMGは、メルセデス・ベンツのAクラスをベースに、同社のハイパフォーマンス部門「AMG」が専用チューニングを施したモデルです。以下、特徴を整理します。
① パフォーマンス性能
まず何と言ってもその走り。Aクラスのエントリーモデルとは一線を画し、専用エンジン・駆動系・サスペンションを持ち、高出力・高トルクを実現しています。4MATIC(4輪駆動)仕様であることも多く、走行安定性・加速性能ともに優れています。こうした“ホットハッチ”としての立ち位置が、A45 AMGの資産価値を支えています。
② スタイリング・AMG専用装備
外観にも専用デザインが施されており、専用バンパー・グリル・ホイール・スポーツシート・AMGロゴなど、標準のAクラスとは異なるプレミアム感があります。特別仕様(Edition I・II、イエローライン、ペトロナスグリーンなど)も存在しており、これら仕様は希少性・コレクター性という観点から、買取市場でもプラスに働く可能性があります。
③ 中古流通・買取市場での位置付け
中古車市場でA45 AMGは“高性能モデル”ということで一定のニーズがありますが、一方で維持費(燃費・保険・税金・整備費用)や走行距離の増加による価値の下落リスクも抱えています。例えば買取相場データを見ると、「年式が古い」「走行距離が多い」という条件で価格が大きく落ちる傾向があります。
また、AMGブランドということで“カスタム・改造車”として取扱が難しいケースや、部品費用・整備履歴の有無などが査定時に影響を及ぼすこともあります。売却前に“状態を整えておく”ことが、買取査定でプラスに働きます。
④ 売却検討時のポイント
A45 AMGを売りに出す際には、以下のような点を押さえておきましょう。
- 初度登録(年式)・走行距離・修復歴・事故歴・整備記録の有無
- 仕様・グレード(例:4MATIC、S仕様、Edition I/II、カラーライン等)
- 外装・内装の状態、タイヤ・ブレーキ・サスペンションの消耗具合
- カスタム・改造の有無(純正戻し可能かどうか)
- 地域・販路による需要の有無(スポーツモデルは地域差もあり得ます)
これらを踏まえて、次に「年式・走行距離別の買取相場一覧」を見ていきましょう。
3.年式・走行距離別の買取相場一覧(A45 AMG 買取相場)

ここでは、最新の査定データをもとに「年式」「走行距離」という切り口で、A45 AMGの買取相場を整理します。※データは時期・地域・仕様・状態によって変動するため、目安としてください。
3-1 年式別買取相場
| 年式(初度登録) | 平均買取価格 | 最高買取価格(目安) | 最安買取価格(目安) |
|---|---|---|---|
| 2013〜2014年式 | 約 120〜180 万円 | 上限 約 200 万円前後 | 下限 約 100 万円程度 |
| 2015〜2016年式 | 約 150〜250 万円 | 上限 約 300 万円超 | 下限 約 130 万円前後 |
| 2017〜2018年式 | 200万〜350万円前後 | 上限 350〜400万円以上もあり | 下限 約 150〜200万円 |
| 2019〜2021年式 | 300万〜500万円クラス | 上限 500万円超も視野に | 下限 250〜300万円程度 |
| 2022年式以降/比較的新しい個体 | 400万円以上〜高値維持(仕様次第) | 上限 600万円以上も可能性あり | 下限 300万円台前半〜 |
例えば、「5年落ち/2万km以下」で査定実績として約 438万円のデータも報告されています。 また、「8年落ち/5万km走行」で約 133万円という低めの実績も確認されています。
3-2 走行距離別買取相場
次に、走行距離(走行キロ)別に買取相場の傾向を見てみましょう。
| 走行距離目安 | 買取価格目安 |
|---|---|
| 400万円以上/仕様次第で500万円超もあり | |
| 300〜450万円あたりが中心ゾーン | |
| 200〜300万円台が現実的な水準 | |
| 150〜250万円台目安(仕様・状態次第) | |
| 100〜200万円台またはそれ以下も想定(条件次第) |
具体的な数値としては、「走行距離5万km」で114.9万円〜296.8万円という査定レンジのデータもあります。 また、走行距離7万kmでは84.8万円〜332.5万円という幅も報告されています。
3-3 年式×走行距離掛け合わせ例(目安)
年式と走行距離を組み合わせた実践的な目安をいくつか挙げると:
- 2018年式/走行2万km:300〜350万円クラス
- 2017年式/走行5万km:200〜250万円程度
- 2015年式/走行8万km:120〜180万円程度
- 2020年式/走行1〜2万km:400万円以上もあり得る(仕様・状態良好)
もちろん、仕様(S仕様、Edition仕様)、色・装備、地域・販路・整備履歴などによって査定額は変動しますので、上記はあくまで一般的な目安とお考えください。
4.相場が変動する理由(A45 AMG 買取相場が動く背景)

なぜA45 AMGの買取相場は「年式や走行距離だけでなく大きくぶれる」のか。その背景にはいくつかの要因があります。以下に、相場変動の主な理由を整理します。
① 年式・走行距離の経過
これは当然ですが、年式が古くなればなるほど、また走行距離が長ければ長いほど、価値は下がる傾向があります。特にスポーツモデル・高性能モデルであるA45 AMGは、エンジン・駆動系・サスペンションといった“性能維持コスト”が高めであり、走行距離や使用年数の増加が査定マイナスに直結します。例えば「使用年数7年、平均走行距離3.9万km」で平均価格318.8万円というデータがあります。
② 仕様・グレード・限定モデルの有無
A45 AMGには通常仕様だけでなく、S仕様、Edition I/II、カラーライン(イエローライン、ペトロナスグリーン等)など、特別仕様車が存在します。こうした限定モデル・特別仕様車は希少性が高く、買取市場でプラスに働くことがあります。中古市場において「同グレード・同走行距離」の車が複数ある場合、装備・仕様で価格差が出るのもそのためです。
③ 市場需要・流通在庫量
買取相場は「そのモデルを欲しがる買い手がどれだけいるか」「中古市場にどれだけ流通しているか」の影響を受けます。スポーツモデル・ホットハッチという特性のため、一般的なセダンやファミリー車ほど需要が大きくない可能性があります。さらに、地域や販売チャネル(輸出用、中古専門店、ディーラー下取り)によっても相場は変わります。
④ 維持コスト・整備履歴の有無
高性能車ゆえに維持コスト(高出力エンジン・ブレーキ・サスペンション交換など)が一般モデルより大きい傾向があります。査定側として「メンテナンスがきちんと行われているか」「整備記録が揃っているか」「修復歴・事故歴がないか」を重視します。整備履歴が不十分・修復歴あり・大きなカスタムあり…という条件が加わると一気に査定額が下がることがあります。
⑤ カスタム・改造の影響
A45 AMGはカスタム・改造されているケースも少なくありませんが、カスタムの内容次第ではマイナス査定の要因となることがあります。特に“公認を受けていない改造”“元に戻せない改造”“過度なチューニング”などは査定時に敬遠されるケースがあります。逆に「純正+少数オプション」「記録あり」という状態であればプラス評価になることもあります。
⑥ 経済・為替・輸出環境の影響
輸入車・外車という性質上、為替変動・輸出需要の変化・自動車税制・排ガス規制の変化などが買取相場に影響を与えることがあります。例えば海外市場で日本仕様のA45 AMGが人気になれば輸出需要が高まり、国内の中古相場が上がる可能性があります。また、ハイブリッド・電動化の潮流の中で「ガソリン高性能車=希少価値」という見方が強まれば価値維持にプラスの要因となるかもしれません。
以上のように、A45 AMGの買取相場が一定ではなく変動する背景には、複数の要因が絡み合っています。これを理解すれば「なぜ自分の車がこの価格なのか」「どうすれば価格が上がる可能性があるのか」が見えてきます。
5.A45 AMGを高く売るためのコツ(買取アップ術)

「A45 AMGを売るなら、少しでも高く売りたい」。そのために有効な方法を、専門的な視点から整理します。
① 複数の買取業者へ一括査定を依頼
まず基本中の基本ですが、複数の買取業者に査定依頼することが重要です。査定額は業者ごとに異なり、交渉次第で差が出ることもあります。例えば、グレード・年式・走行距離が同じでも査定額に数十万円の差が出ることが報告されています。 複数社から相見積もりを取ることで「この価格なら売ってもいい」という判断がしやすくなります。
② 整備記録・走行距離・状態を正直に伝える
A45 AMGの高性能車としての特性を考えると、整備履歴や走行距離の明確さが査定においてプラスに働きます。特に以下の点は査定で重要です:
- 定期点検記録・オイル交換記録・ベルト・サスペンション・ブレーキ整備履歴
- 走行距離実績・改ざんの疑いがないこと
- 修復歴なし・事故歴なし・外観・内装の損傷少なめ
これらを“整えておく”ことで査定評価が上がる可能性があります。
③ カスタム・改造車は「元に戻す」のも一つの選択肢
A45 AMGをカスタムしている場合、以下の点を検討してください:
- 改造が“純正戻し可能かどうか”
- 改造によって保証/点検整備に不安が出ていないか
- カスタム内容が“過度”でないか(例:極端な足回り・エンジンチューニング)
改造が過剰な場合、査定ではマイナス評価になることがあります。改造前の純正仕様や、元に戻せる状態にしておくことで、買取査定での安心材料となります。
④ 売却タイミング・流通を意識する
買取相場は時期によっても動きます。例えばモデルチェンジ直後、需要が高まり在庫が少ない時期には査定額が上がることもあります。また、国内市場だけではなく輸出需要・地域需要も見るべきです。売却タイミングとしては:
- 走行距離が区切り(3万km・5万km)を超える前
- 決算期・買取キャンペーン時期を活用
こうしたタイミングを逃さず、査定を依頼することで買取価格の上乗せが期待できます。
⑤ 社外保証・整備工場記録をアピール
A45 AMGという高性能車は、メンテナンス履歴が価格評価に直結します。ディーラー整備、または信頼できる整備工場での記録があるなら、査定時にきちんと提示しましょう。また、保証延長やパーツ交換履歴(ブレーキディスク・ローター・タイヤなど)を提示できれば、買い手(買取店・中古販売店)にとって“安心材料”となり、査定額アップに繋がります。
⑥ 内外装の仕上げ・付帯品の準備
査定前には以下のような準備も行いましょう:
- ボディ・ホイールの洗車・内装の清掃
- べたつき・臭い・シートの汚れ・キズを可能な範囲で除去
- 純正キー2本・取扱説明書・整備手帳・スペアキー・ナビ/モニターの付属品が揃っているか確認
- 車検証・点検記録のコピーを手元に用意
これらを怠ると“印象の悪さ”が査定額に響くことがあります。特に高額車両であるだけに、第一印象の良さが査定額を左右するケースも少なくありません。
6.まとめ
本記事では、A45 AMGの「買取相場」「年式・走行距離別の目安」「相場が変動する理由」「高く売るためのコツ」を解説しました。改めてポイントを整理します。
- A45 AMGは高性能ホットハッチとして中古市場で一定のニーズあり。仕様・状態によって価値が大きく変わる。
- 年式が新しく、走行距離が少ないほど高値。最近の査定では数百万円クラスの実績あり。
- 仕様(S仕様/Edition仕様)・装備・整備履歴・修復歴の有無が査定で重要な要因となる。
- 買取相場が動く背景には「仕様・需要・走行距離・経済環境・改造履歴」など複数の要因がある。
- 高く売るためには「複数査定依頼」「整備記録の提示」「改造の有無確認」「売却タイミング」「付帯品・印象整備」などが鍵。
売却をご検討のオーナー様は、まず本記事でご自身の車両(年式・走行距離・仕様)と照らし合わせ、「どれくらいの価格が期待できるか」を把握することをおすすめします。その上で、整備記録を整理し、複数査定を実施しながら、高値での売却を目指してください。
最後になりますが、A45 AMGのような高性能車は「状態を維持しておくこと」がそのまま価値維持・買取アップに繋がります。メンテナンスをこまめに行い、査定時に好印象を与えられるよう準備しておくことで、売却時に満足できる査定額を得られる可能性が高まります。ぜひ本記事を参考に、最適な売却戦略を立てていただければ幸いです。


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