「同じ車種なのに、なぜ査定額がこんなに違うのか?」
車を売却しようとしたとき、多くの方がこの疑問を抱きます。
実は、車の査定額は単純に年式や走行距離だけで決まるものではありません。プロの査定士は、車両状態・市場動向・装備・修復歴など、数十項目にわたる評価ポイントを総合的に判断しています。
この記事では、現役査定士の視点から「車の査定額はどう決まるのか」を専門的かつ分かりやすく解説します。
さらに、査定額を下げないための注意点や高く売るための具体的なコツまで網羅しています。
車の査定額を決める基本的な仕組み
まず理解しておくべきなのは、車の査定額は「現在の中古車市場でいくらで再販できるか」を基準に決まるという点です。
査定士は以下の要素を組み合わせて価格を算出します。
- 車両の基本情報(年式・型式・グレード)
- 車両状態(外装・内装・機関)
- 修復歴・事故歴の有無
- 走行距離
- 装備・オプション
- 中古車市場での需要
- 季節・地域性
つまり、「車の価値」+「市場のニーズ」によって査定額は決まります。
査定額に最も影響する評価ポイント① 年式
車の年式は査定額において最も基本的な要素です。一般的に、年式が新しいほど高額査定になりやすくなります。
特に重要なのが初度登録からの経過年数です。
- 3年以内:高額査定が期待できる
- 5年落ち:相場が大きく下がり始める
- 10年超:車種によっては値段が付きにくい
ただし、人気車種や希少車の場合は、年式が古くても高評価されるケースがあります。
査定額を左右する評価ポイント② 走行距離
走行距離は「車の消耗度」を判断する重要な指標です。
一般的な目安は以下の通りです。
- 年間1万km以内:標準的
- 5万km未満:高評価
- 10万km超:大幅減額の可能性
ただし、走行距離が少なすぎる車も、メンテナンス不足を疑われる場合があります。適度に走行され、整備履歴が明確な車は評価が安定します。
プロが厳しくチェックする評価ポイント③ 外装の状態
外装は第一印象を左右するため、査定時に細かくチェックされます。
主なチェック項目
- キズ・へこみの有無
- 塗装の劣化・色あせ
- サビ・腐食
- 修復跡
小さな擦り傷程度であれば減額は軽微ですが、パネル交換レベルの損傷は大きなマイナス評価になります。
見落とされがちな評価ポイント④ 内装の状態
内装の状態は、次のオーナーが直接触れる部分であるため重視されます。
- シートの汚れ・破れ
- タバコやペットの臭い
- ダッシュボードの割れ
- スイッチ類の動作
特に臭い(タバコ・ペット)は再販時に敬遠されやすく、査定額に大きく影響します。
査定額を大きく下げる評価ポイント⑤ 修復歴・事故歴
修復歴の有無は、査定額に最も大きな影響を与える要素の一つです。
修復歴とは、以下のような車の骨格部分に損傷・修理があった場合を指します。
- フレーム
- クロスメンバー
- ピラー
- インサイドパネル
修復歴車は、同条件の無事故車と比べて20〜50%以上査定額が下がることも珍しくありません。
査定士が評価するポイント⑥ 装備・オプション
純正オプションや人気装備はプラス査定につながります。
評価されやすい装備例
- 純正ナビ
- サンルーフ
- 本革シート
- 先進安全装備(ACC・自動ブレーキ)
- 4WD
一方、社外カスタムは評価が分かれます。純正パーツが残っている場合は必ず用意しましょう。
意外と知られていない評価ポイント⑦ 中古車市場の需要
車の査定額は市場相場に大きく左右されます。
- SUV・ミニバン:常に需要が高い
- 軽自動車:燃費重視で安定
- スポーツカー:一部は高騰
同じ車でも、売却するタイミングによって査定額が数十万円変わることもあります。
車の査定額を少しでも高くするためのコツ
1. 洗車・清掃を徹底する
第一印象は非常に重要です。簡単な清掃だけでも印象は大きく変わります。
2. 複数社で査定を受ける
業者ごとに評価基準や販売ルートが異なるため、相見積もりは必須です。
3. 売却タイミングを見極める
需要が高まる時期(決算期・新生活シーズン)は高額査定が出やすくなります。
まとめ|車の査定額は「車+市場」で決まる
車の査定額は、単なるスペック評価ではなく、
- 車両状態
- 使用状況
- 装備
- 中古車市場の需要
これらをプロの目線で総合判断して決まります。
評価ポイントを正しく理解することで、不要な減額を防ぎ、納得のいく売却が可能になります。
ぜひ今回の内容を参考に、賢く車を売却してください。


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